FiveG店内にてライブ&ワークショップイベントを開催します。
日程:24年11月18日(月) 時間:17~21時(予定)
入場料:無料
・Live
Hizmi(Groundzero Organization)
ODYSSEE(From France)
Akihiko Matsumoto
Nekomata Kengyo
・Workshop
Hizmi(Groundzero Organization)
モジュラーシンセの再興と共に、多様な音色合成の方式に対する関心が再び高まっています。
FMシンセシスは、複数の発振器を直列、もしくは並列に接続し、モジュレーター側の発振器がキャリア側の発振器に対して周波数変調を行うことで様々な合成結果を得ることができます。変調量はエンベロープによる時間的な制御が可能なため、生の楽器の持つ倍音構成の変化を擬似的に再現することができました。
この加算合成式シンセシスはアナログ時代ではBuchlaやSergeなどの西海岸式シンセシスとして、近年のユーロラック・ブームにより再び陽の目を浴びることになりました。そしてデジタル時代ではYAMAHA DXシリーズやCASIO CZシリーズなどの日本産まれのシンセサイザーで採用され、多くの人々の手に行き渡りました。当店取扱製品ではALM BusyのAkemie’s Taikoや、Akemie’s Castle、KORG Opsixやvolca fm、そしてつい先日にアナウンスがあったDigitoneなど、FMシンセシスを採用した製品は今も多くの製品がリリースされています。
HizmiはSHARPが80年代に発売したヴィンテージPC X68000を使用して長年作曲をしています。X68000にはYM2151(OPM)というFM音源チップが採用されており、彼はMML(Music Macro Language)と呼ばれる楽譜情報を記録する専用の言語を使用しての作曲をしています。音色、音符の情報も含めて全てをMML内で制御をしており、一般のステップシーケンサーでの入力とは全く異なる音楽制作を覗いてみましょう。
ライブパフォーマンスではHizmiをはじめMatsumoto Akihiko、Nekomata KengyoそしてFoM Tokyoにも出演するフランスのアーティストODYSSEEなど、巧みなサウンドデザインを得意とするアーティストに出演いただきます。
Hizmi(Groundzero Organization)
90年代の草の根BBSの時代からハードコアなサウンドとFM音源の関係を深く追求する音の魔術師として知られています。チップチューンを専門としたネットレーベルであるCheapbeatsや、良質なエレクトロニカ、IDMをリリースするネットレーベルである分解系レコードなどから音源を発表し、近年ではElektron Digitoneのプリセットのサウンドデザイナーとしても活躍しています。
ODYSSEE(from France)
フランス人アーティストのオデッセイ(Odyssée)ことエドゥアール・ルブラン。アルプス山脈を拠点に活動する彼は、モジュラー・シンセサイザーを駆使し、最も野生的かつ過酷な環境での音楽制作や演奏で知られている。 彼の音楽は、現代的なツールを用いながらも、原始的なアプローチに根ざしており、Oneohtrix Point Neverやジョン・ホプキンス、カテリーナ・バルビエリの中間に位置するかのような、多層なテクスチャと骨太なシンセ・スタブが融合したサウンドで、常に進化し続けている。 2023年にAutoscopy Recordsからアルバム『Arid Fields』をリリース。ポスト・トランス、アンビエント・ミュージック、IDMまで様々なスタイルを取り込みつつ、外界の喧噪を材料に、自身の内面を深く探求した同アルバムは、心底にある普遍的な感情に迫るかのような、感動的な音楽体験を、リスナーにもたらしてくれる。
Akihiko Matsumoto
東京藝術大学大学院先端芸術表現科修了。専門分野はアルゴリズミックコンポジション。 Neo GrimeやWaveのようなメロディックなUKベースミュージックのリリースを重ねる一方、実験的な音響作品のリリースも並行して行なっており、2024年にはコンピューターを用いない自身初のモジュラーシンセによる作品Cycles EPをリリース。 また、プログラマーとして様々な企業の研究・開発案件に携わるほか、アートとテクノロジーについてのワークショッププロジェクト、ライブイベントをオーガナイズし、雑誌にてテクノロジーエンターテイメント、メディアアートに関する連載を行うなど、創作にとどまらない音や芸術に関する教育活動、コミュニティ活動、情報発信も積極的に行なっている。
Nekomata Kengyo
2023年6月、Modular on the spot Tokyoでモジュラーシンセサイザーの演奏に触れ、活動開始。 都内を中心に、ソロをはじめ仲畑有海とのユニット「Fluid Note」など、様々な形態でライブ活動中。モジュラーシンセ奏者のコンピレーションCD「HAPPY WITH WHAT YOU HAVE TO BE UNHAPPY WITH」2曲参加、DOMMUNEにて行われた同アルバムのリリースに伴ったイベント、「SYNTHESIS MODULAR EXPERIENCE」に出演。 また、高円寺マッチングモヲルで「パッチングモヲル」主催、柴崎modで「modular labo」ワークショップ担当として、自身の演奏だけでなくモジュラーシンセイベントにも携わっている。
皆様のご来店をお待ちしております!