こんにちは、Five G ミヨサワです。今回ご紹介するのたくさんのハードシンセ、リズムマシンをお使いのユーザー必携ともいえる、超定番 MIDI スルーボックス KENTON「THRU-5」です!
スタジオを陰で支える超定番アイテムとして長年に渡りロングセラーを続ける商品です。
お客様にご紹介すると「こんな便利アイテムがあったの!?」「悩みが解決しました!」とお声をいただくことがとても多いです。
この便利さをぜひ多くの方に知っていただきたい!それでは順番にご紹介していきます。
MIDI スルーボックスがあるとスコブル便利
MIDI スルーボックスの機能はとてもシンプルです。「1系統の MIDI 入力を複数に分配して出力する」たったこれだけです。
THRU-5 の場合は 1IN 5OUT の MIDI スルーボックスなので、1系統の MIDI 入力を 5系統に分配して出力することができます。
電源アダプターを接続すれば、あとは MIDI ケーブルで THRU-5 と MIDI 機器を接続するだけで、特別な設定は一切ありません。
DAW で使用するオーディオインターフェースの MIDI OUT の数を増やす
DAW で音楽制作をする方が多くなった近年、MIDI スルーボックスが活躍する場面は「オーディオインターフェースの MIDI OUT から複数台のシンセやドラムマシンに接続したい」という時が多いかと思います。
たいていの MIDI IN/OUT を搭載しているオーディオインターフェースは MIDI OUT が1つしか付いていません。
この「MIDI OUT の数を増やす」という目的で使用されるのが MIDI スルーボックスなのです。
複数台のリズムマシンを同期させる
近年「マシンライブ」というスタイルで、シンセサイザーやリズムマシンを MIDI クロックで同期させて、ノートパソコンを使わずに即興でライブ・パフォーマンスをするというスタイルのアーティストさんが多くなってきました。
1台のリズムマシンやシーケンサーをマスターにして、他のリズムマシンやシンセを MIDI クロックで同期させて演奏する場合にも MIDI スルーボックスが大活躍します。
大規模 MIDI スタジオに
DAW のソフトシンセやプラグインのエフェクターを使用して楽曲制作を行うのが主流の世の中ではありますが、今でもハードウェアのシンセサイザー、サンプラー、エフェクター、リズムマシンを使用する方は多くいます。
MIDI を搭載した機器をたくさん使用するスタジオでも MIDI スルーボックスは大活躍します。
しかし大規模な MIDI システムになると、コンピューターの USB ポートから MIDI を入出力する「MIDI インターフェース」や、MIDI のルーティングを変更する「MIDI パッチベイ」といった製品を使用した方が効率的な場合もあります。用途によってこれらを適材適所で導入することが多いです。
ギタリストさんやベーシストさんにも大人気の MIDI スルーボックス
近年発売されているペダル・エフェクターには MIDI が搭載されている物が数多くあります。エフェクターに MIDI が搭載されていると「MIDI フットコントローラー」や「MIDI スイッチャー」を使用して、ライブ中に演奏する曲や展開によって「複数のペダルのプリセットを一発で変える」ことができます!曲の合間にしゃがみ込んでペダルの設定を変えるなんてカッコ悪くてやってられませんよね。
「MIDI フットコントローラー」や「MIDI スイッチャー」もまた、MIDI OUT が1〜2系統搭載した物が多く、たくさんのエフェクターを使用する場合は MIDI OUT の数が足りません。
こんな時にも MIDI スルーボックスがあるととても便利です。
複数台の MIDI 機器を接続する「デイジーチェーン接続」に起こる問題
ここまで MIDI スルーボックスがあると便利な場面をいくつか紹介してきましたが、MIDI 機器を複数台接続する場合、必ずしも MIDI スルーボックスが必要というわけではありません。
MIDI 機器の中には「MIDI IN」「MIDI OUT」「MIDI THRU」という3種類の端子が搭載されている物があります。
実ば MIDI THRU 端子を使用すれば、複数台の MIDI 機器同士を接続することが可能です。
MIDI THRU 端子の役割は「MIDI IN に入力した MIDI データをそのまま出力するというものです。
複数の MIDI 機器を MIDI THRU → MIDI IN と複数台接続することを「デイジーチェーン(数珠つなぎ)接続」と言います。
2〜3台だけをデイジーチェーン接続で使用する場合は問題が出ることは少ないです。
しかし MIDI データの量が多かったり、接続台数が多くなると「レイテンシー(遅延)」が発生して、発音タイミングが遅れたり、データが劣化して誤作動を起こすことがあります。MIDI ケーブルの長さが長ければ長いほどデータの劣化が起こりやすくなるとも言われています。
制作中に何だか妙なレイテンシーや違和感を感じるのはクリエイティブな作業の妨げになります。精神衛生を良好な状態に保つという目的でも、MIDI スルーボックスの導入はオススメです。
安心と信頼の KENTON ブランド
THRU-5 を開発した KENTON Electronics はイギリスの MIDI ユーティリティ機器を専門に開発するメーカーで、その歴史はなんと35年以上にも及びます。MIDI のスペシャリストとして、この THRU-5 をはじめ、MIDI to CV/Gate コンバーター、ヴィンテージ・シンセやヴィンテージ・リズムマシン向けの MIDI 改造キットなどを開発しています。
その製品クオリティと精度は業界内で高く評価されており、最も信頼されている MIDI ユーティリティ機器の専門メーカーです。
THRU-5 はこんな方にオススメ!
- MIDI インターフェースの MIDI OUT の数が足りないという方!
- たくさんのシンセやリズムマシンを同期演奏したいという方!
- MIDI を搭載したエフェクターをたくさん使用しているギタリストさんやベーシストさん
KENTON THRU-5、いかがでしたか?たった1台の機材で長年の悩みが解決するかもしれないスコブル便利アイテムです。
KENTON は他にもさまざまなスコブル便利アイテムを開発しています。他のアイテムは KENTON 製品一覧ページでチェックしてください!
それではっ!