今回ご紹介するのは Doepfer のスイッチモジュール「A-150 Dual VCS」と「A-151 Quad Switch」です。
A-150 は電圧でどちらか一方に切り替わるスイッチを2系統搭載
- Width : 4 HP
- Depth : 30 mm
- Current : +12V 30 mA, -12V 30 mA
スイッチって言うけど、レバーとかボタンとか付いてないじゃない!と思われるかもしれませんが、A-150 はCV入力へ入力した”電圧”により、どちらか一方に切り替わるスイッチです。指で操作するんじゃなくて電圧で操作するスイッチ、なんですね。
スイッチは双方向仕様なので、1IN 2OUTとしても、2IN 1OUTとしても使用できます。CV入力の電圧は3.6Vをしきい値として、3.6Vより低いとI/O1、3.6Vより高いとI/O2へ切り替わります。しかもCV入力はオーディオレートにも対応しているので、超高速な切り替えも可能です。
ではこのA-150、どんなところで使うのでしょうか?
フィルターのスイッチング
O/I へオシレーターのオーディオアウトを接続します。I/O1 と I/O2 それぞれに異なるフィルターへの入力を接続します。CV入力へゲートを出力するスイッチやモジュレーションソースを入力すれば2種類のフィルターを切り替える事ができます。
モジュレーションソースのスイッチング
O/I へフィルターのフリーケンシーCV入力を接続します。I/O1 と I/O2 それぞれに LFO やエンベロープなど異なるモジュレーションソースを接続します。CV入力へゲートを出力するスイッチやモジュレーションソースを入力すれば2種類のモジュレーションソースを切り替える事ができます。
オーディオレートでのスイッチング
I/O1 と I/O2 それぞれに適当なオーディオ信号を入力し、O/I からオーディオ信号を出力します。CV入力へスイッチを切り替えるための別のオーディオ信号を入力します。するとスイッチが超高速で切り替わり複雑なオーディオ信号を生成する事ができます。
A-151 はパルス信号で順番に切り替わるロータリー・スイッチ
- Width : 4 HP
- Depth : 35 mm
- Current : +12V 20 mA, -12V 20 mA
A-151 は”パルス信号”で操作するスイッチです。Trig.Inへパルス信号を受けると1から4までのスイッチが順番に切り替わります。4の次はまた1へと戻り、グルグルと回る”ロータリースイッチ”です。A-151 も A-150 と同様に双方向仕様なので、1IN 4OUTとしても、4IN 1OUTとしても使用できます。Res.In はリセット入力で、パルス信号を受けるとスイッチが強制的に1へ戻ります。最新バージョンのバージョン2はパネル下のスイッチでI/Oのステップ数を2〜4ステップの間で切り替える事ができます。
フィルターやモジュレーションソースのスイッチング
A-150 と同じ要領でフィルターやモジュレーションソースを切り替える事ができます。ただし A-151 はパルス信号を受ける度に切り替わるので、切り替えの動作は少々異なります。
ステップシーケンサー
I/O1〜4へ異なる電圧を入力してスイッチを切り替えると4ステップの簡易的なシーケンサーとして使用できます。O/Iから信号を出力してオシレーターの1V/OctなどフリーケンシーのCV Inへ入力すると4ステップのミニマルなフレーズを演奏できます。
Doepfer A-150 Dual VCS & A-151 Quad Switch はこんな方にオススメ!
- シンプルで機能的な物が好きな方
- プログラミングが好きな方
- パズルが好きな方
いかがでしたか?A-150 と A-151 はシンプルな”スイッチ”です。シンプルさゆえ、アイデア次第で色んな箇所で色んな使い方ができる楽しいモジュールです。とりあえずシステムに1台入ってると楽しいですよ。この記事を読んで何か面白そうなアイデアが湧いてきたらぜひ試してみて下さい!
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