今回ご紹介するのはTiptop Audioのアナログ・オシレーター「Z-3000 Smart VCO Mk2」です。
- Width : 14 HP
- Depth : 26 mm
- Current : +12V 50 mA, -12V 50 mA
用意されている波形はサイン波、三角波、ノコギリ波、矩形波/パルス波(PWM付)と、一通りの基本的な波形を出力します。まさに正統派なサウンド。パネル右のオシレータ出力の列の一番上の WAVESHAPER 入力はサイン波と三角波の波形シンメトリを同時に変調する事ができます。倍音が少ないこれらの波形に若干の倍音を追加する事ができます。
豊富に用意されたモジュレーション入力で複雑なサウンドを作り出す事ができるのがZ3000の魅力!シンクとハードシンク・モジュレーション(HSM)入力、3つのFM入力が用意されているので、本格的なFMシンセシスなんかも楽しめます。
ディスプレイで周波数やピッチを正確に表示して確認できる
パネル上部に搭載したカッコイイ4桁のディスプレイのせいか、一見するとデジタル?という印象を受けるかもしれませんが、ちゃーんとアナログ・オシレーターです。このディスプレイ、何に使うかというと音程情報を3つの計測方法で表示してくれるんです。ディスプレイ下の黄色いモードスイッチを押すと、この計測方法を変更できます。簡単に言えばチューナーの様な機能ですね。
周波数モード
VCOにより生成される信号を1秒間毎に計測して1Hzの分解能で表示します。計測可能なレンジは1Hzから9999Hzまで。1Hz以下の LFO レンジになると、ディスプレイに表示された LFO の文字が周波数と完全に同期して点滅します。
クロマチック・モード
周波数モードの動作に加え、西洋音階に準じた周波数になると音程を表示してくれます。
オクターブ・モード
キーボードやシーケンサーで演奏する際、リファレンス(基準)となる音程を決めるのに便利なモードです。現在発音されている音程を「OCt1, OCt2…etc」といった感じで表示します。音程が各オクターブのCに近づくとディスプレイがチューナーの様な表示になり、音程を正確に合わせる事ができます。
具体的な使い方としてはCVを出力するキーボードをZ3000の1V/Oct入力へ接続し、キーボードの適当な低い方のCを押してから、FREQUENCY / FINE TUNEノブで希望するCノートにチューニングを合わせます。
ちなみにディスプレイ下の EXT-IN へ他のオシレーターの出力を繋いでもこれらの機能を利用できます。EXT-IN は下降ノコギリ波に最適化されているので、使用する際は下降ノコギリ波を入力しましょう。
Tiptop Audio Z3000 Smart VCO MkII はこんな方にオススメ!
- 一通りの機能が揃った、スタンダードなアナログ・オシレーターが欲しい
- 楽器はこまめにチューニングしないと気が済まない!
- モジュールはカッコイイ見た目も大事
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Tiptop Audio Z-3000 Smart VCO Mk2