今回ご紹介するのはユーロラック・モジュラーシンセでパッチングをする際にあるとスコブル便利なケーブルTiptop Audioの「Stackable Cable」です!
モジュラーシンセの信号を複数に分ける手段として別の記事で Doepfer のマルチプル・モジュールを紹介しました。
ユーティリティー系モジュールの基本中の基本!「Doepfer A-180-1 & A-180-2 Multiples」
実はマルチプルを使用する以外にも信号を分けるアイテムがあるんです。それが今回紹介する Stackable Cable です!
上の写真の様にプラグの上にジャックが付いていて、そこにケーブルを差す事で信号を分ける事ができるんですね。もともと SERGE や BUCHLA といった、「西海岸スタイル」のモジュラーシンセで取り入れられていたアイデアで、プラグは「バナナプラグ」というタイプの物でした。そのアイデアをユーロラックのモジュラーシンセで使える様にミニジャックにしたのがこの Stackable Cable なんです!
それでは早速使ってみましょう。ここでは Doepfer A-146 LFO2 の矩形波を分けていきます。
まず A-146 から A-160 へ Stackable Cable を繋ぎます。当たり前ですがこうやって普通のパッチケーブルと同様に使用できます。
次に A-146 に繋いだ Stackable Cable のジャックから A-148 へ繋ぎます(黄色いパッチケーブル)。これで2つに分ける事ができました。
そして A-160 に繋いだ Stackable Cable のジャックから A-140 へ繋ぎます(赤いパッチケーブル)。これで3つ!!!
こんな風に Stackable Cable 1本と普通のパッチケーブル2本で信号を3つに分ける事ができるんです!しかもマルチプル・モジュールを使用するのと違って、貴重なスペースの節約になります。どうですか?便利でしょう!
更に信号を分けたい場合は Stackable Cable へもう一本 Stackable Cable を繋げばOK!ガンガン増やしていけます。ですがこの独特な接続に慣れないと、何をどこへ繋いだのか分からなくなってしまいがち。最初のうちは慣れが必要かもしれません。分ける数が多い場合はよってはマルチプル・モジュールを使用した方が分かりやすいかもしれませんね。
Tiptop Audio Stackable Cable のメリットとデメリット
- マルチプル・モジュールを使わずに信号を分ける事ができるので、スペースの節約になる
- マルチプル・モジュールより安価
- 独特な接続方法のため、最初は慣れが必要
Stackable Cable とマルチプル・モジュール、適材適所で使い分けるのが良い思います。
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